日本の西条酒

理想郷で生まれた西条酒

日本に酒どころは数多くありますが、広島県の西条ほど手つかずの自然に恵まれた場所は少ないでしょう。酒造りに最適な気候風土を備えた、標高250~300mの盆地に位置する西条は、日本酒の原点ともいえる理想郷です。

西条盆地で酒造りがはじまったのは1650年頃。灘、伏見と並ぶ日本三大銘醸地と讃えられて一世紀をこえました。仕込みの時期には気温が4~5℃になる理想的な環境のもとで、吟醸酒をはじめ独自の醸造技術を開発。西条は、世界に誇るべき酒の都として栄え続けています。

純粋な水と、米と、技の結晶

日本酒は水と米から生まれます。最高の酒を醸造するために大切なのは、どちらも純粋であること。龍王山の伏流水が井戸水となって湧き出る西条には、酒造りに適した水が豊富にあります。そのため、西条の酒蔵では今も、井戸から汲み上げた名水を仕込み水として使っています。

清冽な水がこんこんと湧く場所はまちの一角にあり、その水を求めてたくさんの酒蔵が軒を連ねるように建っています。西条を訪れたら、白と黒のなまこ壁を配した伝統的な建物と、天高くそびえる赤レンガの煙突を目印に、酒蔵を見つけてください。

また、十の蔵元には、それぞれに伝統の技と水と米があり、味わうたび西条酒の奥深さに気づかされるはず。その魅力を心ゆくまで堪能するために、酒蔵めぐりを楽しんでみませんか。日本酒について知りたいことは、すべて西条にあります。

西条の水と山を保全する取り組み

西条酒造協会は「西条・山と水の環境機構」の活動資金として、一升瓶1本(1.8リットル)の酒の売り上げにつき1円を寄付しています。年数回ボランティアで、酒造りに欠かせない水源の森である龍王山一帯の環境整備を実施。山の手入れをして除伐した木から炭や堆肥を作り、水を浄化する活動に取り組んでいます。

酒類総合研究所

日本唯一の酒の研究機関
資料提供:独立法人酒類総合研究所

「酒類総合研究所」は、日本の酒類および製造技術の安定を目的に、1904(明治37)年、大蔵省に設立された機関です。1995(平成7)年に研究所を東京から東広島市・広島中央サイエンスパークに移転。日本で唯一のお酒に関する国の研究機関です。
※詳しくはwww.nrib.go.jpをご覧ください。
 (JR西条駅から南へ約4キロ)

  • 西条酒について
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